昭和30年発行。
全日本郵趣連盟発行の「切手」に連載されたものを再編集した1冊。
世界の植物を、羊歯植物、裸子植物、被子植物、さらに科目ごとに分け、切手に描かれた植物の絵を添えて解説している。
切手がまず来て、それに描かれた植物を説明するのでなく、本当に図鑑の挿絵のように切手を用いているのがすごい。巻末には植物名の索引もある。
切手に登場するいうことは、その国でその植物が人々の生活に近くにあり、まつわる文化があるから。世界のあらゆる国の切手のデザインを見ることができるとともに、そのような背景となる文化もかいまみられるのも面白い。
この出版社さんがまだこの本の版をお持ちだったら、ぜひカラーで再版してくれたらいいなと、「蒼風書院」で検索してみたがみつからず。今はもうない小さな良き出版社なのかもしれない。残念な気持ちを持ちつつ、この貴重な一冊を大切にしようと思う。
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