たねやさんの『薄暑』3種から、
『麦秋』
“みのるなす黄金の畑に麦嵐”
— 風にそよいだ麦の穂は、まるで波のようにうねります。
練り入れた金ごまも芳しいきんとんです。–
麦の穂が実り、収穫する季節。
初夏の短い期間の季語だそう。
つくね芋の薯蕷きんとんが
麦ばたけで風に揺れる麦の穂を、
きんとんに入った金ごまが
見事に実った麦を、
あらわしているのかな。
薯蕷きんとんが独特の香りと
やわらかい口あたり。
時おりぷちりとする金ごま。
中はやわらかめのこし餡。
やさしいおいしさだった。
小津安二郎監督の『麦秋』。
好きな映画のひとつ。
久しぶりに観返したくなった。
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