『ガーデニング王国 花紀行
~英国コッツウオルドの愛すべき風景~』
エッセイ 林 望
写真・文 鈴木せつ子
林望氏の巻頭エッセイではじまる、英国コッツウォルズ地方の田園風景と庭園紹介。写真家の著者による200点近いカラー写真が美しい。
英国式ガーデン~イングリッシュ・ガーデン~にこれほどまでに多くの人々が惹かれるのはなぜか。巻頭の林望氏のエッセイ、著者のまえがきからその答えがかいま見えるように思う。いま、巷で流行の言葉である『スローライフ』にも重なっている。昔からあるもの、今あるものを大切にしながら丁寧に生きる、自然と共存する・・・そんな暮らしぶり、小さな村の様子をゆっくり味わえる構成になっている。
コッツウォルズ地方の庭園、村の章にはさまれたかたちで紹介される『ダイアナ妃に捧げられたバラ』の誕生ものがたり。長い過程を経て生まれる新種のバラたちの写真が美しい。コッツウォルズ地方の特徴であるはちみつ色のハニーストーンにはやさしい色のバラがよく似合う。
巻末の庭園ガイド、コッツウォルズ地方の概略地図が便利。1998年に作成されたものなので、出発前には開園時間などの確認要。
0 Comments
You can be the first to comment!