NONA Temari & Natural Dye

NONA(草木染め糸、手まり小物など)

◆ 自己紹介をお願いします
NONAを主宰している梨佳です。西荻窪の小さなアトリエで草木染めで糸と手まりを作っています。TEMARICIOUSというブランドから2021年に独立し、早1年が経ちました。手まりを作るためにキッチンで染め始めた糸作り。NONA糸は、今では手まりだけでなく、刺し子、刺繍と幅広く様々な用途でご利用いただいています。西荻窪のNONAは、手まり教室、草木染め教室に世代を超えて集う場になっています。

◆ 今回お持ちくださるものをご紹介ください
西荻窪産NONAオリジナル草木染めのコットン糸と手まりの小さな小物、刺し子ふきんと草木染めの糸セット、東欧チェコからきた手芸小物など。紫陽花の花のような草木染めの色々をたっぷりとお持ちします。

◆ ものづくりのうえで大切にしていらっしゃることは何でしょうか
手まりは身近な素材で母が子を思い作ったおもちゃが始まりと言われています。誰かを思って、自分の手の届く範囲の素材で作る手仕事は、いつでも私のものづくりの原点です。ストーリーを草木染め糸にし、手まりの伝統文様に意味を込める。昔を今に、今を未来に手まりと糸のようにものづくりをつなげていけたら。

◆ 大切にそだてている植物、思い出のある植物がありましたらおしえてください
日本茜です。NONAのシンボルプランツでもある茜。人々の心に根ざすような、地に足をつけたブランドになりたいという思いから。茜は、エネルギーそのもの!というような真っ赤な色が取れる草木染めではとても貴重な染料植物。何年も根を育て、茜色を出します。染める時はまるで薬草のような香りが漂います。

◆ 日々の暮らしのなかでたのしんでいらっしゃる植物との関わり方がありましたらおしえてください
草木染め。身近なお庭にある植物も道端にある雑草と呼ばれる植物も見た目とは全く違う色を見せてくれ、楽しませてくれます。色が染まる瞬間は何度経験しても心が動きます。古くなった洋服も身近な植物で染め直して遊んでいます。草木からいただく色は、どんな色も暮らしにしっとりと馴染んでくれるので不思議です。

◆ 最後に、あなたにとっての “especially” とは?
染料植物はとっても地味!目立つお花は咲かないし、雑草とほとんど変わらない。
そんな地味で目立たない植物が、心を一瞬にして解かすようなハッとする色をくれたり、心を包むような色を出します。小さな地味な日常そのものが奇跡で、It’s especially special! だと植物が教えてくれます。

(いただいた原稿をそのまま記載しています)

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